インプラントを長持ちさせるためには、どのような手入れをすればよいですか?

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インプラントを長持ちさせるためには、どのような手入れをすればよいですか?

■定期検診とセルフケア

インプラントそのものは半永久的で、変質したり、腐食したりすることはありません。
しかし、口の中のケアを怠ると、インプラントと歯茎の間から病原菌が侵入し、周囲粘膜が炎症を起こし、やがては歯周病と同じように骨が溶けて人工歯根が露出、インプラントの脱落へと至ってしまいます。
また、長い年月の中で歯や周囲の組織の状態、噛む力など、口の中の環境が変わり、かみ合わせがずれてくることもあります。

そのため、インプラントも自分の歯と同じように、歯科医院での定期検診とていねいなセルフケアが欠かせません。
定期メンテナンスでは、クリーニングとインプラント周囲の歯茎の状態、インプラント体の緩みなど、口の中の状態を定期的にチェックします。

自宅でのセルフケアは歯磨きが基本です。
とくに注意したいのはインプラントと歯茎の境目で、ここは歯の汚れがたまりやすく、炎症を起こしやすい部分です。
磨き残しを少しでも防ぐために、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)などを歯ブラシとともに使用することも有効です。
またインプラント治療後の使用に適したさまざまな種類の歯ブラシがありますので、そうした歯ブラシの使用もおすすめです。

人にはそれぞれ磨き癖があり、磨き残してしまう部分が必ずあります。
定期検診の際に歯科衛生士から、自分の歯磨きの仕方をチェックしてもらい、改善していきましょう。

■生活習慣の改善

インプラントは人工歯根と人工歯でできているのでむし歯になることはありません。
しかし歯周病やむし歯は細菌感染症のため、常に口の中を清潔にして他の歯がむし歯や歯周病にならないようにすることは、インプラントや残った歯を長持ちさせるだけでなく、糖尿病などの全身疾患にもよい影響を与えます。

また喫煙習慣のある方はぜひ禁煙することをおすすめします。
タバコの煙に含まれる有害物質は、血管を収縮させ、口の中に十分な血液が行き渡ることを阻害して、口内環境を損ないます。
そのため、インプラントの手術に際してもヘビースモーカーの方の場合、成功率が多少落ちることもあります。
インプラントを入れるなら、これを機会に禁煙をおすすめします。

インプラントを長くよい状態で維持していくためには生活習慣の改善が大切です。
食事も含めた生活習慣全体の見直しを行いましょう。

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