歯が抜けてしまったとき、素材によって保険診療も可能な入れ歯やブリッジによる治療を選ばれる方が多い傾向にありますが、比較的安価で早く装着できるというメリットがある反面、不具合に悩む患者さまの声もよく聞かれます。
ここではインプラントとブリッジの違いについてご説明いたします。
治療前に知っておくべきインプラントとブリッジの違い
ブリッジは、1本抜けた歯の代わりに人工歯を入れる為、両隣の歯を削らなければいけませんが、インプラントは、抜けた箇所に埋入するため、健康な歯を削る必要はありません。
それではブリッジの治療についてもっとみていきましょう。
ブリッジでの治療について
ブリッジは健康な歯の寿命を短くしてしまうことがあります。例えば、1本の歯を失った方がブリッジにする場合、まず失った歯の両側にある歯を削り、橋(ブリッジ)をかけるようにして3本連結した人工歯を装着します。
両端は支えにするためのかぶせ物です。つまり、本来削る必要のない健康な歯を削って治療することになります。
また、清掃が難しく汚れをためこみやすいため、どこかに問題が出た場合、全て撤去するリスクもあります。
失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、噛む力は本来の60%程度と言われています。
また、ブリッジの8年経過後の残存率は50%程度と低く、支えとなっている両端の歯に大きな負担がかかるため、将来的に抜歯しなくてはいけないケースも多く存在します。
このリスクをしっかりと認識したうえでこの治療を選択することが大切です。
大きく歯を削ることで、神経を取ったり、将来的に虫歯を招いたりすることもあります。
ブリッジに向いている人
ブリッジのメリットとして、手術の必要はなく、治療期間が短く済みます。
入れ歯を作成するには時間がかかりますし、インプラントは治療期間が3ヶ月~半年は最低でも期間がかかることから、とにかく治療期間を短くしたいという方にはブリッジが向いていると言えるでしょう。
ブリッジは完成すると、土台の歯にしっかりと固定されるため、入れ歯のように噛む度にズレたり、浮き上がってくることはありません。
費用面では、使用する材質によって保険診療が適用できるため、費用が安いことがメリットに挙げられます。奥歯なら銀歯、前歯ならプラスチックの素材でブリッジを作製すると、保険適用になるため、インプラントに比べて安価に治療することができます。
また、ブリッジを取り扱う歯科医院も多く、どこでも治療ができることもメリットと言えます。
インプラントに向いている人
インプラントは天然の歯ととても近い状態を再現できる治療法です。
残っている自分の歯をなるべく守っていきたいと思っている方や、健全な自分の歯を削りたくない方、複数本の歯を失ってしまい残りの歯を大切にしたい方にはインプラント治療が向いています。
また、インプラントは耐用年数が長いとはいえ、そこには定期的なメンテナンスが不可欠ですので、せっかく入れたインプラントを長年にわたって維持していくために、歯磨きの習慣改善や、無理なく定期的なメンテナンスに通うことができる方にオススメできます。
インプラントとブリッジのメリット・デメリットまとめ表
メリット | デメリット | |||
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インプラント | メリット |
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デメリット |
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ブリッジ | メリット |
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デメリット |
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